Track14 討て、振り返らずに

皇国内では皇帝ヒュルケンベルグによって組織化された砂漠の騎馬部隊が、王国軍への反撃を開始した。

地の利がない敵地での戦いということもあり、王国軍は大きく損害を負いながらも
オアシスとの補給戦を死守しつつ、徐々に皇国領内深くに侵入*1する。

総力では上回る王国軍だが、死をも恐れぬ砂漠の民の猛攻の前に苦戦を強いられた。
しかし、すでに兵士たちには軍神として崇められるまでに至っていたファレッタの指揮の下、
王国軍はついに皇帝ヒュルケンベルグの待つ帝都スーティル*2にたどり着いた。

ところが、街は無人だった。王国軍の大半が街の中に入ったとき、門が閉じられた。

ファレッタは街自体が壮大な罠だったことを知ったが、時すでに遅く、
町中に仕掛けられた火の手が燃え上がり、袋の鼠となった王国軍を包み込む。

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注釈

  1. 詳しい説明は省くが、ヒュルケンベルグとファレッタの戦いはチェスさながらの頭脳戦で、一般の兵士は自分の行動の意味をよく理解していなかった。目の前に敵がいても、あえて下がり、全く敵がいないはずの土地に全速で進軍することもあったという。それでも、指示通りに動いて戦っていたのは司令官を信頼し、勝利を託していたからに他ならない。
  2. 帝都スーティルはヒュルケンベルグが皇帝に就く前は、鉄鉱石の採掘が細々と行われていた「地下都市」だったが、その情報はハイドフェルドに伝わっていなかった。(理由は後述)