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	<title>戦場のマエストロ</title>
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	<description>JOEDOWNが制作する架空のシミュレーションゲーム「戦場のマエストロ」のオリジナルサウンドトラックのプロモーション用スペシャルサイトです。</description>
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		<title>Track02 軍靴の音が聞こえる</title>
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		<pubDate>Mon, 25 Jan 2010 02:30:12 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[Stories]]></category>

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		<description><![CDATA[大陸中に軍靴が鳴り響き始めたのは、ある夏の日*1の事だった。
ハイドフェルド王国*2の辺境伯ハノン伯爵*3が武装蜂起。
王都ハイドフェルド*4に向けて進軍を開始した。
緊張関係にあった西方国との国境へ睨みを利かせるため、
王国軍の半数が王都を留守にしていたところを狙ったクーデターであった。
王都に残っていたハイドフェルド軍は、ハノン伯爵を侮って戦力を小出しに投入し、緒戦に惨敗する。
この軍事衝突を境にして、ハイドフェルド王国は大陸中を巻き込んだ戦乱*5の渦へと突入することとなる。
劣勢に立たされたハイドフェルドの国王クレンペラー12世*6は、
かつて天才軍師の名を欲しいままにし、隠遁生活を送っていたバイエル*7に助言を頼むことにした。
このことが、この戦乱の運命を大きく変えることとなる。
&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;

注釈

ハイドフェルド王国の建国４９８周年にあたる。大陸暦紀元前１２３年。
大陸中央に位置する歴史ある国で、伝統ある君主制を敷いている。当時の大陸では一番の文明国で、雑多な種族が集まる他民族国家だった。クレンペラー家とドルンブルグ家の二つの王家の代表者から選抜して国王を選ぶシステムになっている。大陸中央のハイドフェルド平原は、肥沃な土地として繁栄の基礎となった。
フレンツェン辺境伯ハノン伯爵。国土の北に位置するフレンツェン地方の有力者だったが、「さる人物」に唆されて王国強奪の野望に目覚めたと言われている。
国と同名の王都は、ヴェンドリン川に二分されている。東側は庶民が多く、西側は比較的裕福な層が住んでいた。治安は良く、国の内外から多くの旅人が訪れていた。
個々の戦闘とは別に、この時代の大きな軍事的な衝突の流れは「大陸動乱」と呼ばれる。また、この時代を「大陸動乱期」と呼ぶ。大きな広まりは見せていないが、「ハイドフェルド＝ヒュルケンベルグ戦役」とされることもある。
当時５９歳の国王クレンペラー１２世は、絵画が趣味の老人だったため、優柔不断であり、肝心なところで神仏に頼る人柄だったと言われている。
天才的な戦術家で、ハノン伯蜂起の20年前までハイドフェルド軍の軍師だった。大陸外からの移民とも言われている。圧倒的な才覚ゆえに城内の貴族に疎まれ、それを苦にして隠遁生活を送っていた。その頭脳は国内で神話的な扱いになっており、窮地に立っていたクレンペラー１２世は、その「伝説」にすがったのである。ある意味では神仏に頼るこの国王らしい行動だった。バイエルの死因については諸説あるが、現在の研究では暗殺されたとの説が有力。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>大陸中に軍靴が鳴り響き始めたのは、ある夏の日<sup>*1</sup>の事だった。</p>
<p>ハイドフェルド王国<sup>*2</sup>の辺境伯ハノン伯爵<sup>*3</sup>が武装蜂起。<br />
王都ハイドフェルド<sup>*4</sup>に向けて進軍を開始した。<br />
緊張関係にあった西方国との国境へ睨みを利かせるため、<br />
王国軍の半数が王都を留守にしていたところを狙ったクーデターであった。</p>
<p>王都に残っていたハイドフェルド軍は、ハノン伯爵を侮って戦力を小出しに投入し、緒戦に惨敗する。<br />
この軍事衝突を境にして、ハイドフェルド王国は大陸中を巻き込んだ戦乱<sup>*5</sup>の渦へと突入することとなる。</p>
<p>劣勢に立たされたハイドフェルドの国王クレンペラー12世<sup>*6</sup>は、<br />
かつて天才軍師の名を欲しいままにし、隠遁生活を送っていたバイエル<sup>*7</sup>に助言を頼むことにした。</p>
<p>このことが、この戦乱の運命を大きく変えることとなる。</p>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="240" height="20" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="data" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3" /><param name="wmode" value="transparent" /><param name="src" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="20" src="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3" wmode="transparent" data="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3"></embed></object>&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;<a href="http://joedown.net/maestro/itunes"><img src="http://joedown.net/blog/img/listen.png" alt="iTunes" width="80" height="15" /></a></p>
<p><span id="more-94"></span></p>
<h2>注釈</h2>
<ol>
<li>ハイドフェルド王国の建国４９８周年にあたる。大陸暦紀元前１２３年。</li>
<li>大陸中央に位置する歴史ある国で、伝統ある君主制を敷いている。当時の大陸では一番の文明国で、雑多な種族が集まる他民族国家だった。クレンペラー家とドルンブルグ家の二つの王家の代表者から選抜して国王を選ぶシステムになっている。大陸中央のハイドフェルド平原は、肥沃な土地として繁栄の基礎となった。</li>
<li>フレンツェン辺境伯ハノン伯爵。国土の北に位置するフレンツェン地方の有力者だったが、「さる人物」に唆されて王国強奪の野望に目覚めたと言われている。</li>
<li>国と同名の王都は、ヴェンドリン川に二分されている。東側は庶民が多く、西側は比較的裕福な層が住んでいた。治安は良く、国の内外から多くの旅人が訪れていた。</li>
<li>個々の戦闘とは別に、この時代の大きな軍事的な衝突の流れは「大陸動乱」と呼ばれる。また、この時代を「大陸動乱期」と呼ぶ。大きな広まりは見せていないが、「ハイドフェルド＝ヒュルケンベルグ戦役」とされることもある。</li>
<li>当時５９歳の国王クレンペラー１２世は、絵画が趣味の老人だったため、優柔不断であり、肝心なところで神仏に頼る人柄だったと言われている。</li>
<li>天才的な戦術家で、ハノン伯蜂起の20年前までハイドフェルド軍の軍師だった。大陸外からの移民とも言われている。圧倒的な才覚ゆえに城内の貴族に疎まれ、それを苦にして隠遁生活を送っていた。その頭脳は国内で神話的な扱いになっており、窮地に立っていたクレンペラー１２世は、その「伝説」にすがったのである。ある意味では神仏に頼るこの国王らしい行動だった。バイエルの死因については諸説あるが、現在の研究では暗殺されたとの説が有力。</li>
</ol>
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		<item>
		<title>Track03 麗しき城を見上げて</title>
		<link>http://joedown.net/maestro/archives/110</link>
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		<pubDate>Mon, 25 Jan 2010 02:00:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[Stories]]></category>

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		<description><![CDATA[ハイドフェルド城*1は大河ヴェンドリンの中洲に建てられた白く美しい国の象徴であった。
クレンペラー12世は伝説的な軍師バイエルを呼んだが、
代わりにやってきたのは美しくも可憐な17歳の少女であった。
少女は軍師バイエルの弟子である。
国王の求めたバイエルは既に亡くなり、残された弟子である彼女が師匠の死を告げに参上したのだ。
バイエル最後の弟子の名はジョアン・ファレッタ*2。
頭脳明晰にして、相手の心を読む天才である彼女は、
クレンペラー12世の眼前で戦況を瞬時に判断し助言をしたが、
それは周囲の重臣達も驚くほど的確な分析であった。
国王はファレッタの才覚に驚き、バイエルに代わって軍師就任を打診*3する。
&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;

注釈

クレンペラー6世がその生涯をかけて建設したと言われる巨大な城。大河の中州の森にたたずむ姿は、大陸一の美城と誉れ高かった。クレンペラー12世の時代には、改修と増設が繰り返され、まるで迷路のようであったという記録が残っている。
正式にはジョアン･ファレッタ･オールソップ。当時17歳。心理戦の天才と呼ばれ、数々の奇策を用いて連戦連勝したハイドフェルド王国の軍人。趣味のカードゲームでも、側近や軍人相手では全く相手にならなかったと記録に残っている。なぜか暗算や計算が苦手で、数字には滅法弱かった。芋のミルクシチューが好物。特に香辛料を混ぜて辛くするとよく食べた。鼠が出るとその部屋には二度と戻ってこなかった。酒は全く呑めないが、宴会では得意の歌を披露しており、その歌声はハイドフェルド軍では有名だった。また、慢性的な頭痛に悩まされていたという。これらの記録については、複数の出典・資料で確認されている。生い立ちについては謎の部分が多く、師匠バイエルといつ出会ったかなどについては全く記録がない。現在でも盛んに研究されている歴史上の人物である。
即断であったかどうかは定かではないが、クレンペラー12世の示した唯一の「名判断」だと言われている。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>ハイドフェルド城<sup>*1</sup>は大河ヴェンドリンの中洲に建てられた白く美しい国の象徴であった。</p>
<p>クレンペラー12世は伝説的な軍師バイエルを呼んだが、<br />
代わりにやってきたのは美しくも可憐な17歳の少女であった。</p>
<p>少女は軍師バイエルの弟子である。<br />
国王の求めたバイエルは既に亡くなり、残された弟子である彼女が師匠の死を告げに参上したのだ。</p>
<p>バイエル最後の弟子の名はジョアン・ファレッタ<sup>*2</sup>。</p>
<p>頭脳明晰にして、相手の心を読む天才である彼女は、<br />
クレンペラー12世の眼前で戦況を瞬時に判断し助言をしたが、<br />
それは周囲の重臣達も驚くほど的確な分析であった。</p>
<p>国王はファレッタの才覚に驚き、バイエルに代わって軍師就任を打診<sup>*3</sup>する。</p>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="240" height="20" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="data" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_03s.mp3" /><param name="wmode" value="transparent" /><param name="src" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_03s.mp3" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="20" src="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_03s.mp3" wmode="transparent" data="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3"></embed></object>&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;<a href="http://joedown.net/maestro/itunes"><img src="http://joedown.net/blog/img/listen.png" alt="iTunes" width="80" height="15" /></a></p>
<p><span id="more-110"></span></p>
<h2>注釈</h2>
<ol>
<li>クレンペラー6世がその生涯をかけて建設したと言われる巨大な城。大河の中州の森にたたずむ姿は、大陸一の美城と誉れ高かった。クレンペラー12世の時代には、改修と増設が繰り返され、まるで迷路のようであったという記録が残っている。</li>
<li>正式にはジョアン･ファレッタ･オールソップ。当時17歳。心理戦の天才と呼ばれ、数々の奇策を用いて連戦連勝したハイドフェルド王国の軍人。趣味のカードゲームでも、側近や軍人相手では全く相手にならなかったと記録に残っている。なぜか暗算や計算が苦手で、数字には滅法弱かった。芋のミルクシチューが好物。特に香辛料を混ぜて辛くするとよく食べた。鼠が出るとその部屋には二度と戻ってこなかった。酒は全く呑めないが、宴会では得意の歌を披露しており、その歌声はハイドフェルド軍では有名だった。また、慢性的な頭痛に悩まされていたという。これらの記録については、複数の出典・資料で確認されている。生い立ちについては謎の部分が多く、師匠バイエルといつ出会ったかなどについては全く記録がない。現在でも盛んに研究されている歴史上の人物である。</li>
<li>即断であったかどうかは定かではないが、クレンペラー12世の示した唯一の「名判断」だと言われている。</li>
</ol>
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		<item>
		<title>Track04 我が道の先は砲火の雨</title>
		<link>http://joedown.net/maestro/archives/124</link>
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		<pubDate>Mon, 25 Jan 2010 01:46:37 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[Stories]]></category>

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		<description><![CDATA[ファレッタを軍師として迎えたハイドフェルド王国軍は、
緒戦を勝利して勢いづくハノン辺境伯の武装蜂起に対して、行動を開始する。
決戦は夏のある晴れた日、ハノン伯爵はV字型に兵を展開し、王国軍を包むように進軍。
背後を川に阻まれ、囲まれた形となった王国軍ビューロー騎士隊*1は、
作戦通り一丸となって正面突破を試みる。
ここでビューロー騎士隊は戦わず、全力でハノン軍をすり抜ける。
ハノンの兵たちは目前の敵を失い、戦場の前方へ飛び出してしまった。
王国軍は両脇の森に巧妙に隠していた2つの別部隊*2で挟み撃ちを行い、
ハノン軍に壊滅的な打撃*3を与えた。
ハイドフェルド領内で行われたこの戦闘は、「ハノンの乱」と呼ばれており、
歴史的には軍師ファレッタの初陣として知られている。
軍事的な勝利を手にしたクレンペラー12世は、
ファレッタの能力を厚く信頼し、彼女の権限を大きくしていくことになる。
&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;

注釈

ビューロー騎士隊の隊長ビューローは、剣よりも弓による遠隔射撃を得意としたが、時にはこの戦闘のように囮役を買ってでることもあった。軽装を好み、兵士たちにも重装備を推奨せず、行軍の速さでファレッタの作戦を遂行した。「ハノンの乱」当時、31歳。
この別働部隊を指揮していたのは、ハーデンベルガー部隊とヴェネッサ・メイ部隊だった。二人ともファレッタの指揮下でよく戦い、現在でもビューローと並び数々の戯曲で取り扱われている有名人となったことは言うまでもない。
戦闘域の周囲は当時深い森であった。ここにファレッタは急造の投石器をいくつも設置させた。最初からおびき出しが狙いだったのである。ハーデンベルガーはカタパルトの製造に詳しい人材を抱えており、彼らの働きがなければ勝利はなかった。戦闘後、ハノン伯爵は捕らえられ、位を剥奪されたうえで、不毛な辺境地帯の開墾を命じられた。クーデターを実行した人物に対するものとしては寛大な処置ともいえるが、これはハノン伯への領民の人気が決して低くなかった為である。とはいえ、ハノンはその三年後、脱走して投獄されている。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>ファレッタを軍師として迎えたハイドフェルド王国軍は、<br />
緒戦を勝利して勢いづくハノン辺境伯の武装蜂起に対して、行動を開始する。</p>
<p>決戦は夏のある晴れた日、ハノン伯爵はV字型に兵を展開し、王国軍を包むように進軍。<br />
背後を川に阻まれ、囲まれた形となった王国軍ビューロー騎士隊<sup>*1</sup>は、<br />
作戦通り一丸となって正面突破を試みる。</p>
<p>ここでビューロー騎士隊は戦わず、全力でハノン軍をすり抜ける。<br />
ハノンの兵たちは目前の敵を失い、戦場の前方へ飛び出してしまった。<br />
王国軍は両脇の森に巧妙に隠していた2つの別部隊<sup>*2</sup>で挟み撃ちを行い、<br />
ハノン軍に壊滅的な打撃<sup>*3</sup>を与えた。</p>
<p>ハイドフェルド領内で行われたこの戦闘は、「ハノンの乱」と呼ばれており、<br />
歴史的には軍師ファレッタの初陣として知られている。</p>
<p>軍事的な勝利を手にしたクレンペラー12世は、<br />
ファレッタの能力を厚く信頼し、彼女の権限を大きくしていくことになる。</p>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="240" height="20" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="data" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_04s.mp3" /><param name="wmode" value="transparent" /><param name="src" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_04s.mp3" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="20" src="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_04s.mp3" wmode="transparent" data="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3"></embed></object>&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;<a href="http://joedown.net/maestro/itunes"><img src="http://joedown.net/blog/img/listen.png" alt="iTunes" width="80" height="15" /></a></p>
<p><span id="more-124"></span></p>
<h2>注釈</h2>
<ol>
<li>ビューロー騎士隊の隊長ビューローは、剣よりも弓による遠隔射撃を得意としたが、時にはこの戦闘のように囮役を買ってでることもあった。軽装を好み、兵士たちにも重装備を推奨せず、行軍の速さでファレッタの作戦を遂行した。「ハノンの乱」当時、31歳。</li>
<li>この別働部隊を指揮していたのは、ハーデンベルガー部隊とヴェネッサ・メイ部隊だった。二人ともファレッタの指揮下でよく戦い、現在でもビューローと並び数々の戯曲で取り扱われている有名人となったことは言うまでもない。</li>
<li>戦闘域の周囲は当時深い森であった。ここにファレッタは急造の投石器をいくつも設置させた。最初からおびき出しが狙いだったのである。ハーデンベルガーはカタパルトの製造に詳しい人材を抱えており、彼らの働きがなければ勝利はなかった。戦闘後、ハノン伯爵は捕らえられ、位を剥奪されたうえで、不毛な辺境地帯の開墾を命じられた。クーデターを実行した人物に対するものとしては寛大な処置ともいえるが、これはハノン伯への領民の人気が決して低くなかった為である。とはいえ、ハノンはその三年後、脱走して投獄されている。</li>
</ol>
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		</item>
		<item>
		<title>Track05 立ちはだかる敵は総て退けよ</title>
		<link>http://joedown.net/maestro/archives/129</link>
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		<pubDate>Mon, 25 Jan 2010 01:40:32 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[Stories]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://joedown.net/maestro/?p=129</guid>
		<description><![CDATA[ハイドフェルド王国の西側にあるハミルトン連邦*1は、
痩せた土地に多くの民がひしめく貧しい国であった。
二国の国境となるコバライネ山脈*2では銀が採掘されることで有名であったが、
この銀山はハイドフェルド側にあり、採掘権をハミルトン連邦は持っていなかった。
この付近を巡り、二国は数百年の間睨みあい、時には小競り合いにまで発展していた。
「ハノンの乱」の一ヶ月後、事態は急変する。
睨みあいの中、ハミルトン連邦の軍事基地に火の手が上がった。
ハイドフェルド側の強襲と判断した連邦は、その三日後にコバライネ山脈の東側、
すなわちハイドフェルド王国領内に侵攻を開始する。
しかし、その動きを察知していた*3ファレッタは、すでに銀山付近の王国軍に合流していた。
背に羽を生やして自在に空を飛ぶ、山岳鳥人族と密かに手を組んでいたファレッタは、
足場の悪い山岳地帯での戦闘を空中からの猛攻*4でほぼ殲滅に近い状態に追い込んだ。
&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;

注釈

大陸西方は領邦や自由都市が群立し、大きな国家として存在していなかった。これらの小さな権力体が紛争を繰り返していたが、聖職者を中心として年に一回の紛争を治めることを目的とした議会が提案され、それが元になって連邦国家が成立した。北西の小さな島ハミルトン島が最初の会議の開催地であったことから、島の名がそのまま連邦の名称になったことは有名である。
大陸西方に位置する縦に長い山脈で、東のハイドフェルド王国と西のハミルトン連邦を隔てている。良質の銀が採掘されることで知られていた。現在では掘りつくされており、残された無数の穴だけが当時の活況を静かに物語っている。
ハミルトンの前線に火をかけたのは、ファレッタの策の一つではなかったかという説があるが、それを示す資料は未だ発見されていない。逆に、ハミルトン連邦軍が「銀山奪取の口実」として自演したという説もある。
鳥人族は高い山岳の中腹付近に住む少数部族で、姿かたちは人間とほぼ同じだが、体重が軽いことと、羽が生えていることが特徴である。空を飛ぶこともできた。人間嫌いであるはずの彼らを陣営に引き入れたファレッタの説得方法には諸説あるが、人間しかいない騎士隊に鳥人族の有力者を隊長として指揮させたことは事実であり、このことが誇り高い鳥人族に協力を取り付ける大きな材料になった。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>ハイドフェルド王国の西側にあるハミルトン連邦<sup>*1</sup>は、<br />
痩せた土地に多くの民がひしめく貧しい国であった。</p>
<p>二国の国境となるコバライネ山脈<sup>*2</sup>では銀が採掘されることで有名であったが、<br />
この銀山はハイドフェルド側にあり、採掘権をハミルトン連邦は持っていなかった。<br />
この付近を巡り、二国は数百年の間睨みあい、時には小競り合いにまで発展していた。</p>
<p>「ハノンの乱」の一ヶ月後、事態は急変する。<br />
睨みあいの中、ハミルトン連邦の軍事基地に火の手が上がった。<br />
ハイドフェルド側の強襲と判断した連邦は、その三日後にコバライネ山脈の東側、<br />
すなわちハイドフェルド王国領内に侵攻を開始する。</p>
<p>しかし、その動きを察知していた<sup>*3</sup>ファレッタは、すでに銀山付近の王国軍に合流していた。</p>
<p>背に羽を生やして自在に空を飛ぶ、山岳鳥人族と密かに手を組んでいたファレッタは、<br />
足場の悪い山岳地帯での戦闘を空中からの猛攻<sup>*4</sup>でほぼ殲滅に近い状態に追い込んだ。</p>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="240" height="20" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="data" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_05s.mp3" /><param name="wmode" value="transparent" /><param name="src" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_05s.mp3" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="20" src="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_05s.mp3" wmode="transparent" data="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3"></embed></object>&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;<a href="http://joedown.net/maestro/itunes"><img src="http://joedown.net/blog/img/listen.png" alt="iTunes" width="80" height="15" /></a></p>
<p><span id="more-129"></span></p>
<h2>注釈</h2>
<ol>
<li>大陸西方は領邦や自由都市が群立し、大きな国家として存在していなかった。これらの小さな権力体が紛争を繰り返していたが、聖職者を中心として年に一回の紛争を治めることを目的とした議会が提案され、それが元になって連邦国家が成立した。北西の小さな島ハミルトン島が最初の会議の開催地であったことから、島の名がそのまま連邦の名称になったことは有名である。</li>
<li>大陸西方に位置する縦に長い山脈で、東のハイドフェルド王国と西のハミルトン連邦を隔てている。良質の銀が採掘されることで知られていた。現在では掘りつくされており、残された無数の穴だけが当時の活況を静かに物語っている。</li>
<li>ハミルトンの前線に火をかけたのは、ファレッタの策の一つではなかったかという説があるが、それを示す資料は未だ発見されていない。逆に、ハミルトン連邦軍が「銀山奪取の口実」として自演したという説もある。</li>
<li>鳥人族は高い山岳の中腹付近に住む少数部族で、姿かたちは人間とほぼ同じだが、体重が軽いことと、羽が生えていることが特徴である。空を飛ぶこともできた。人間嫌いであるはずの彼らを陣営に引き入れたファレッタの説得方法には諸説あるが、人間しかいない騎士隊に鳥人族の有力者を隊長として指揮させたことは事実であり、このことが誇り高い鳥人族に協力を取り付ける大きな材料になった。</li>
</ol>
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		<title>Track06 戦神は決して我らを見捨てず</title>
		<link>http://joedown.net/maestro/archives/132</link>
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		<pubDate>Mon, 25 Jan 2010 01:30:20 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[Stories]]></category>

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		<description><![CDATA[ハミルトン連邦軍を蹴散らしたその足で、ファレッタは地上部隊、鳥人部隊と共に敵領内へと進軍。
意表を突かれた格好となった連邦は、国内第3の都市であるバトン市を落されること*1となる。
バトン市で国境付近の指揮権を執っていた連邦のチェルニー総督*2は、
最後の一兵まで抵抗するように指示を送り、被害を広めた原因となった。
この戦闘は「バトン攻防戦」もしくは「愚者の太刀回り*3」と呼ばれる。
連邦の侵略からわずかに数日で、逆に領地まで奪い取った軍師ファレッタに、
ハイドフェルド国民は大いに沸いた。
新しい英雄の誕生に、王国軍は大きく17歳の少女への依存度を高めていく。
&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;

注釈

バトン市街地攻防戦において、ハミルトン連邦軍は住民を盾として使う卑劣な行為に及んだ。このことが後を引き、バトン市は連邦から離脱してハイドフェルド内の自治領となることをファレッタに約束した。
カール・チェルニー。当時38歳。5代前の先祖がハイドフェルド出身者で、ハミルトンに移民してきた。無駄なことに労力を割き状況を悪化させることを、今でも「チェルニーの抵抗」と言うが、彼の「無駄な抵抗」が後世まで伝わるほどの愚行であったことは言うまでもない。
無論、俗名であるが知名度が高いためあえて記述した。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>ハミルトン連邦軍を蹴散らしたその足で、ファレッタは地上部隊、鳥人部隊と共に敵領内へと進軍。<br />
意表を突かれた格好となった連邦は、国内第3の都市であるバトン市を落されること<sup>*1</sup>となる。</p>
<p>バトン市で国境付近の指揮権を執っていた連邦のチェルニー総督<sup>*2</sup>は、<br />
最後の一兵まで抵抗するように指示を送り、被害を広めた原因となった。<br />
この戦闘は「バトン攻防戦」もしくは「愚者の太刀回り<sup>*3</sup>」と呼ばれる。</p>
<p>連邦の侵略からわずかに数日で、逆に領地まで奪い取った軍師ファレッタに、<br />
ハイドフェルド国民は大いに沸いた。</p>
<p>新しい英雄の誕生に、王国軍は大きく17歳の少女への依存度を高めていく。</p>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="240" height="20" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="data" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_06s.mp3" /><param name="wmode" value="transparent" /><param name="src" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_06s.mp3" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="20" src="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_06s.mp3" wmode="transparent" data="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3"></embed></object>&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;<a href="http://joedown.net/maestro/itunes"><img src="http://joedown.net/blog/img/listen.png" alt="iTunes" width="80" height="15" /></a></p>
<p><span id="more-132"></span></p>
<h2>注釈</h2>
<ol>
<li>バトン市街地攻防戦において、ハミルトン連邦軍は住民を盾として使う卑劣な行為に及んだ。このことが後を引き、バトン市は連邦から離脱してハイドフェルド内の自治領となることをファレッタに約束した。</li>
<li>カール・チェルニー。当時38歳。5代前の先祖がハイドフェルド出身者で、ハミルトンに移民してきた。無駄なことに労力を割き状況を悪化させることを、今でも「チェルニーの抵抗」と言うが、彼の「無駄な抵抗」が後世まで伝わるほどの愚行であったことは言うまでもない。</li>
<li>無論、俗名であるが知名度が高いためあえて記述した。</li>
</ol>
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		<title>Track07 穏やかな城下町</title>
		<link>http://joedown.net/maestro/archives/134</link>
		<comments>http://joedown.net/maestro/archives/134#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 25 Jan 2010 01:24:02 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[Stories]]></category>

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		<description><![CDATA[王国軍のアドルファ騎士隊を指揮するルイーゼ･アドルファ*1は、
クレンペラー12世の実の娘である。
ルイーゼは、突然どこからともなくやってきて伝統ある王国軍に指示を出す同年代の少女に苛立ちを隠せなかった。
剣技や乗馬に優れた才覚を見せたルイーゼと、馬にも乗れず、
肌は真っ白でカードゲームやチェスばかりが得意なファレッタはまさに水と油であった。
ある日、ルイーゼは父にファレッタを軍から追放するように直訴*2する。
ファレッタを失いたくはないが、溺愛する一人娘のルイーゼの言葉を無視するわけにもいかない国王は、
苦悩した末に、ある賭けを持ち出す。
アドルファ騎士隊の隊員のうち、一人だけルイーゼよりも腕が立つ騎士がいることを
知っていたクレンペラー12世は、隊員数名の中から、ファレッタが見ただけで誰がルイーゼより
強いのか指名することができなければ、軍師の職を解くことにすると約束してしまう。
この賭けをルイーゼは喜んで承諾する。
城下町広場の聴衆の面前で、この賭けは実行された。
十名の男のうち、一人だけを観察しただけで選ばなくてはならないファレッタであったが、
なんと彼女はその騎士を当てただけではなく、ルイーゼが密かに思いを寄せていた騎士団員すら的中させてしまう*3。
この件で大いに恥をかくことになったルイーゼだったが、ファレッタの能力を認め、、
以降ファレッタとの仲は改善していくようになる。
&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;

注釈

ルイーゼ・アドルファ・クレンペラー。クレンペラー12世唯一の女児。幼い頃から剣を持って育ち、女性にしては大柄な身体を生かして戦ったとされている。17歳にして騎士隊を任されるようになり、戦乱当初はファレッタと反目していたという記録が残っている。同世代のファレッタとはよく比較されるが、全く逆の性質を持っており、猪突猛進、あらゆる生物に対してまるで恐れ知らずであったとの記録がある。誰よりもハイドフェルドを愛し、自ら「ハイドフェルドの剣」を名乗って兵士、そして国の民を導いた。「ハノンの乱」「バトン攻防戦」のいずれも別の戦場へ出ていたために参加していなかった。
直訴と言っても、父親に駄々をこねる娘だったというだけの話である。
このときにファレッタが的中させたルイーゼの想い人の名は資料に残っていない。恐れ多くて記録係が書き記せなかったためと言われているが、後に記録からルイーゼが消させたという伝説も残っている。後世の創作家の想像力を駆り立てる有名なエピソードだ。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>王国軍のアドルファ騎士隊を指揮するルイーゼ･アドルファ<sup>*1</sup>は、<br />
クレンペラー12世の実の娘である。<br />
ルイーゼは、突然どこからともなくやってきて伝統ある王国軍に指示を出す同年代の少女に苛立ちを隠せなかった。</p>
<p>剣技や乗馬に優れた才覚を見せたルイーゼと、馬にも乗れず、<br />
肌は真っ白でカードゲームやチェスばかりが得意なファレッタはまさに水と油であった。</p>
<p>ある日、ルイーゼは父にファレッタを軍から追放するように直訴<sup>*2</sup>する。<br />
ファレッタを失いたくはないが、溺愛する一人娘のルイーゼの言葉を無視するわけにもいかない国王は、<br />
苦悩した末に、ある賭けを持ち出す。</p>
<p>アドルファ騎士隊の隊員のうち、一人だけルイーゼよりも腕が立つ騎士がいることを<br />
知っていたクレンペラー12世は、隊員数名の中から、ファレッタが見ただけで誰がルイーゼより<br />
強いのか指名することができなければ、軍師の職を解くことにすると約束してしまう。<br />
この賭けをルイーゼは喜んで承諾する。</p>
<p>城下町広場の聴衆の面前で、この賭けは実行された。<br />
十名の男のうち、一人だけを観察しただけで選ばなくてはならないファレッタであったが、<br />
なんと彼女はその騎士を当てただけではなく、ルイーゼが密かに思いを寄せていた騎士団員すら的中させてしまう<sup>*3</sup>。</p>
<p>この件で大いに恥をかくことになったルイーゼだったが、ファレッタの能力を認め、、<br />
以降ファレッタとの仲は改善していくようになる。</p>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="240" height="20" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="data" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_07s.mp3" /><param name="wmode" value="transparent" /><param name="src" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_07s.mp3" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="20" src="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_07s.mp3" wmode="transparent" data="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3"></embed></object>&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;<a href="http://joedown.net/maestro/itunes"><img src="http://joedown.net/blog/img/listen.png" alt="iTunes" width="80" height="15" /></a></p>
<p><span id="more-134"></span></p>
<h2>注釈</h2>
<ol>
<li>ルイーゼ・アドルファ・クレンペラー。クレンペラー12世唯一の女児。幼い頃から剣を持って育ち、女性にしては大柄な身体を生かして戦ったとされている。17歳にして騎士隊を任されるようになり、戦乱当初はファレッタと反目していたという記録が残っている。同世代のファレッタとはよく比較されるが、全く逆の性質を持っており、猪突猛進、あらゆる生物に対してまるで恐れ知らずであったとの記録がある。誰よりもハイドフェルドを愛し、自ら「ハイドフェルドの剣」を名乗って兵士、そして国の民を導いた。「ハノンの乱」「バトン攻防戦」のいずれも別の戦場へ出ていたために参加していなかった。</li>
<li>直訴と言っても、父親に駄々をこねる娘だったというだけの話である。</li>
<li>このときにファレッタが的中させたルイーゼの想い人の名は資料に残っていない。恐れ多くて記録係が書き記せなかったためと言われているが、後に記録からルイーゼが消させたという伝説も残っている。後世の創作家の想像力を駆り立てる有名なエピソードだ。</li>
</ol>
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		<title>Track08 戦術対戦術</title>
		<link>http://joedown.net/maestro/archives/138</link>
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		<pubDate>Mon, 25 Jan 2010 01:20:51 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[Stories]]></category>

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		<description><![CDATA[西のハミルトン連邦の動きを抑え、ようやく落ち着けると思ったのも束の間、
今度は北のクピッカ地方*1の情勢が怪しく蠢き始めた。
クピッカの小人妖精*2が隠れ住んでいた森から出て、
ハイドフェルド北端の都市キュリエンを攻め始めた。
平和を好む小人妖精の突然の武装蜂起に驚いたハイドフェルド王国であったが、
ファレッタは小規模部隊で出陣*3。
数的にも地形的にも不利な中で、キュリエンを無視し、森の中に突入した。
小人妖精は森中に罠を仕掛けており、王国軍は行軍に苦労した。
この日は濃霧の影響もあって、ファレッタは数名の側近以外の本隊と離れてしまう。
しかし、ファレッタは捕らえた小人妖精の一人に道案内をさせ、
敵の指揮官ギロがいるコテージにたどり着く。
そこで、ギロの説得に成功*4。
戦闘は終結するが、ファレッタにはこの戦乱の黒幕がいることを知った。
&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;

注釈

クピッカ地方は大陸北部に位置し、非常に寒い気候で人間を寄せ付けない。大陸全土の三分の一を占める大森林が広がっており、正確な地図は当時まだ存在しなかった。
小人妖精の身長は人間の半分ほどで、寿命は人間の倍ほどある。クピッカ地方には5種ほどが住んでいる。巨木に穴を開けて住居としている生活は、数万年変わらないと妖精らは誇っているが、彼らは文字記録を持たないため、詳しい歴史は口伝研究者の調査を待たねばならない。
北方の寒さに耐えうる装備を、短期間でそれほど沢山用意できなかったため。
元々、指揮官ギロは「黒幕」に脅されてハイドフェルド侵攻を開始しただけであり、その情報を交換した。ファレッタはクピッカの森を守ることを誓い、ギロに手を引かすことに成功する。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>西のハミルトン連邦の動きを抑え、ようやく落ち着けると思ったのも束の間、<br />
今度は北のクピッカ地方<sup>*1</sup>の情勢が怪しく蠢き始めた。</p>
<p>クピッカの小人妖精<sup>*2</sup>が隠れ住んでいた森から出て、<br />
ハイドフェルド北端の都市キュリエンを攻め始めた。<br />
平和を好む小人妖精の突然の武装蜂起に驚いたハイドフェルド王国であったが、<br />
ファレッタは小規模部隊で出陣<sup>*3</sup>。</p>
<p>数的にも地形的にも不利な中で、キュリエンを無視し、森の中に突入した。<br />
小人妖精は森中に罠を仕掛けており、王国軍は行軍に苦労した。<br />
この日は濃霧の影響もあって、ファレッタは数名の側近以外の本隊と離れてしまう。</p>
<p>しかし、ファレッタは捕らえた小人妖精の一人に道案内をさせ、<br />
敵の指揮官ギロがいるコテージにたどり着く。<br />
そこで、ギロの説得に成功<sup>*4</sup>。</p>
<p>戦闘は終結するが、ファレッタにはこの戦乱の黒幕がいることを知った。</p>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="240" height="20" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="data" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_08s.mp3" /><param name="wmode" value="transparent" /><param name="src" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_08s.mp3" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="20" src="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_08s.mp3" wmode="transparent" data="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3"></embed></object>&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;<a href="http://joedown.net/maestro/itunes"><img src="http://joedown.net/blog/img/listen.png" alt="iTunes" width="80" height="15" /></a></p>
<p><span id="more-138"></span></p>
<h2>注釈</h2>
<ol>
<li>クピッカ地方は大陸北部に位置し、非常に寒い気候で人間を寄せ付けない。大陸全土の三分の一を占める大森林が広がっており、正確な地図は当時まだ存在しなかった。</li>
<li>小人妖精の身長は人間の半分ほどで、寿命は人間の倍ほどある。クピッカ地方には5種ほどが住んでいる。巨木に穴を開けて住居としている生活は、数万年変わらないと妖精らは誇っているが、彼らは文字記録を持たないため、詳しい歴史は口伝研究者の調査を待たねばならない。</li>
<li>北方の寒さに耐えうる装備を、短期間でそれほど沢山用意できなかったため。</li>
<li>元々、指揮官ギロは「黒幕」に脅されてハイドフェルド侵攻を開始しただけであり、その情報を交換した。ファレッタはクピッカの森を守ることを誓い、ギロに手を引かすことに成功する。</li>
</ol>
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		<item>
		<title>Track09 導き手の与えし謎</title>
		<link>http://joedown.net/maestro/archives/142</link>
		<comments>http://joedown.net/maestro/archives/142#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 25 Jan 2010 01:10:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[Stories]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://joedown.net/maestro/?p=142</guid>
		<description><![CDATA[ハノン伯爵のクーデターに続き、ハミルトン連邦とクピッカ地方の小人妖精による領土侵略。
いずれもハイドフェルド王国を戦乱に巻き込むものだが、それらはすべて時期的に繋がりを持ちすぎていた。
ファレッタはバイエルが死の直前に残した「すべては掌の上だ」という言葉が頭にひっかかっていた。
若き天才軍師は思考の迷宮に落ち、丸二日食事も摂らずにぼんやりと空を眺めていたと伝えられている。
その頭脳が導き出す答えを待たずして、次なる侵略が彼女を待ち受けていた。
&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>ハノン伯爵のクーデターに続き、ハミルトン連邦とクピッカ地方の小人妖精による領土侵略。<br />
いずれもハイドフェルド王国を戦乱に巻き込むものだが、それらはすべて時期的に繋がりを持ちすぎていた。</p>
<p>ファレッタはバイエルが死の直前に残した「すべては掌の上だ」という言葉が頭にひっかかっていた。<br />
若き天才軍師は思考の迷宮に落ち、丸二日食事も摂らずにぼんやりと空を眺めていたと伝えられている。</p>
<p>その頭脳が導き出す答えを待たずして、次なる侵略が彼女を待ち受けていた。</p>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="240" height="20" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="data" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_09s.mp3" /><param name="wmode" value="transparent" /><param name="src" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_09s.mp3" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="20" src="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_09s.mp3" wmode="transparent" data="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3"></embed></object>&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;<a href="http://joedown.net/maestro/itunes"><img src="http://joedown.net/blog/img/listen.png" alt="iTunes" width="80" height="15" /></a></p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>Track10 闇の勢力は静かに版図を拡げ</title>
		<link>http://joedown.net/maestro/archives/144</link>
		<comments>http://joedown.net/maestro/archives/144#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 25 Jan 2010 01:00:44 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[Stories]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://joedown.net/maestro/?p=144</guid>
		<description><![CDATA[ハイドフェルド王国から無人の大平原を挟んで南、渇いた熱い大地に、ヒュルケンベルグ皇国*1は現われた。
ふらりと現われた細面の若者ヒュルケンベルグ*2は、
暴れ者で有名な砂漠の諸部族をわずか数年で制圧し、
不毛の大地に統一国家ヒュルケンベルグ皇国を建国。
同時に終身皇帝就任を宣言した。
この砂漠の皇国誕生に、他の大陸諸国家は無関心であった。
気性が荒く、定住地を持たない騎馬部族が闊歩している危険な土地に、
領土的野心を持つ者は皆無だったのである。
その無関心を隠れ蓑として、神聖皇帝ヒュルケンベルグは指導力を発揮した。
統治不可能と呼ばれた大陸南方全域を領土とし、国力を安定させ、
砂漠の部族を秩序ある軍隊に育て上げていたことを、他国は知る術もなかった。
&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;

注釈

大陸暦紀元前133年に建国されたと記録が残っている。
青年ヒュルケンベルグについては後述する。皇帝就任後は、部族間の競争意識を上手くあおって、土地の開墾や都市建設を推進した。軍事面のみならず、政治においても優れた才覚を発揮している。肖像画は残っていないが、細面の美青年だったと伝えられている。これについては後の創作であるとも言われているが、少なくとも皇帝就任時には、未だ30歳を数えたばかりだったことは事実である。普段は至って冷静だったが、時に激しく感情を露にすることがあった。側近や身近な者の不幸に際しては、大いに悲しみ、軍事的勝利の際には笑みを絶やさなかったという。戯曲などでは、役どころ上、冷たい皇帝として描かれることが多いが、それは史実に基づいていないという論争は未だ絶えることがない。そもそも記録が少ないため、史実を忠実に再現するのは不可能である。このあたりは当時、砂漠地方産の羊皮紙の品質が悪く、また文字を解する者も少なかった事が災いしているのであろう。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>ハイドフェルド王国から無人の大平原を挟んで南、渇いた熱い大地に、ヒュルケンベルグ皇国<sup>*1</sup>は現われた。</p>
<p>ふらりと現われた細面の若者ヒュルケンベルグ<sup>*2</sup>は、<br />
暴れ者で有名な砂漠の諸部族をわずか数年で制圧し、<br />
不毛の大地に統一国家ヒュルケンベルグ皇国を建国。<br />
同時に終身皇帝就任を宣言した。</p>
<p>この砂漠の皇国誕生に、他の大陸諸国家は無関心であった。<br />
気性が荒く、定住地を持たない騎馬部族が闊歩している危険な土地に、<br />
領土的野心を持つ者は皆無だったのである。</p>
<p>その無関心を隠れ蓑として、神聖皇帝ヒュルケンベルグは指導力を発揮した。<br />
統治不可能と呼ばれた大陸南方全域を領土とし、国力を安定させ、<br />
砂漠の部族を秩序ある軍隊に育て上げていたことを、他国は知る術もなかった。</p>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="240" height="20" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="data" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_10s.mp3" /><param name="wmode" value="transparent" /><param name="src" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_10s.mp3" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="20" src="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_10s.mp3" wmode="transparent" data="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3"></embed></object>&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;<a href="http://joedown.net/maestro/itunes"><img src="http://joedown.net/blog/img/listen.png" alt="iTunes" width="80" height="15" /></a></p>
<p><span id="more-144"></span></p>
<h2>注釈</h2>
<ol>
<li>大陸暦紀元前133年に建国されたと記録が残っている。</li>
<li>青年ヒュルケンベルグについては後述する。皇帝就任後は、部族間の競争意識を上手くあおって、土地の開墾や都市建設を推進した。軍事面のみならず、政治においても優れた才覚を発揮している。肖像画は残っていないが、細面の美青年だったと伝えられている。これについては後の創作であるとも言われているが、少なくとも皇帝就任時には、未だ30歳を数えたばかりだったことは事実である。普段は至って冷静だったが、時に激しく感情を露にすることがあった。側近や身近な者の不幸に際しては、大いに悲しみ、軍事的勝利の際には笑みを絶やさなかったという。戯曲などでは、役どころ上、冷たい皇帝として描かれることが多いが、それは史実に基づいていないという論争は未だ絶えることがない。そもそも記録が少ないため、史実を忠実に再現するのは不可能である。このあたりは当時、砂漠地方産の羊皮紙の品質が悪く、また文字を解する者も少なかった事が災いしているのであろう。</li>
</ol>
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		<title>Track11 異国からの挑戦状</title>
		<link>http://joedown.net/maestro/archives/158</link>
		<comments>http://joedown.net/maestro/archives/158#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 25 Jan 2010 00:50:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[Stories]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://joedown.net/maestro/?p=158</guid>
		<description><![CDATA[大陸東部から、広大な草原地帯に住む遊牧民族がハイドフェルド領内に攻めてきた。
彼らが大陸全土の統一を旗印に掲げ、駿馬を操りその機動力で王国の東方を崩したのだ。
一気に王都へ向けて兵を進める軍団を指揮していたのは、
草原の有力部族の長であるクレシ・クセン*1であった。
ファレッタは大陸一と謳われる速い行軍の敵を相手に回し、苦戦する。
防衛の要所となる拠点を完全に無視して前にのみ進む騎馬隊は、
王国の喉元深くに突き刺さる形になっていた。
王国軍の有力者であるルイーゼ騎士隊長や、ビューロー騎士隊長は全軍での阻止を提案したが、
ファレッタは小出しで少しずつ兵を出し、その度に惨敗した。
遊牧民が王都まで目前に迫る戦況の中、ファレッタは一人城下町でカフェを楽しんでいた。
そこで、単騎王都の偵察に来ていたクレシ･クセン本人と遭遇。何か会話を交わしたと言われている*2。
決戦はその三日後に行われ、王国軍と遊牧民は全軍を持って衝突したが、
兵力差はほとんどなかったにも関わらず、わずか数時間の衝突で王国軍が遊牧民を押し始めた。
その日の夕暮れには王国側が勝利の勝ち鬨を上げた*3。
しかし、ファレッタは敗残の遊牧民への虐殺を堅く禁じるよう徹底させた*4。
&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;

注釈

クレシ･クセンは俗称。「草原の偉大なる戦士」という意味の東方大陸語である。野心的で大陸全土をその手に治めようとしており、争いの絶えなかった大陸極東の先にある島国と「不戦の盟約」を結ぶと、一気に西方へと侵略を開始した。草原の遊牧民は文明的に劣っていたため、ハイフェルドの文化に憧れていたとされている。
クレシ･クセンはこの当時まだ31歳であった。自らの足で戦地を事前に見る癖があった。このため、変装の達人だったと言われている。王都の視察に行っていた事実は遊牧民族側の記録に残されており、このときの王の言葉として「城下の街で敵軍の将に偶然会った。茶を飲み、話をした。歴史上、戦の前に敵の大将と物語るなどした者は自分と相手くらいだろう」と豪快に語った。これがファレッタ本人かどうかは、正確には不明である。後世の創作家や歴史家を刺激するに余りある資料と言えるが、それを裏付けるような行動をクレシ･クセンはこの後起こす（後述する）ため、今ではほとんどの歴史家がファレッタ本人だと認めている。
兵を小出しに当て、わざと敵に勝利させていたのは明らかにファレッタの策である。断続的に戦闘を行わせることで、敵軍の緊張感を持続させ、神経をすり減らす効果があった。また、勝たせ続けることで、わざと王国軍を侮らせた。この間、ファレッタは後方との補給戦を絶つ工作も行っている。疲れさせ、侮らせ、孤立させて心身ともに疲労のピークにあり、慢心していた遊牧民の騎馬隊は、王国軍本隊の前になすすべなく壊走した。作戦としては見事なものであるが、遊牧民の軍が王都に向かう途中に落した市街の被害は甚大で、ハイドフェルド側にも多くの傷跡が残された。このことを指摘する歴史家は少なくないが、ファレッタは事前に街の有力者に対して、敵の侵攻があった場合にはすぐに逃げるか降伏するように通達を出していたため、一般市民の被害は最小限に抑えられている。
事前にクレシ･クセンと会っていたことと無関係かどうかは、やはり定かではないが、この恩を遊牧民は忘れなかった。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>大陸東部から、広大な草原地帯に住む遊牧民族がハイドフェルド領内に攻めてきた。<br />
彼らが大陸全土の統一を旗印に掲げ、駿馬を操りその機動力で王国の東方を崩したのだ。</p>
<p>一気に王都へ向けて兵を進める軍団を指揮していたのは、<br />
草原の有力部族の長であるクレシ・クセン<sup>*1</sup>であった。</p>
<p>ファレッタは大陸一と謳われる速い行軍の敵を相手に回し、苦戦する。<br />
防衛の要所となる拠点を完全に無視して前にのみ進む騎馬隊は、<br />
王国の喉元深くに突き刺さる形になっていた。<br />
王国軍の有力者であるルイーゼ騎士隊長や、ビューロー騎士隊長は全軍での阻止を提案したが、<br />
ファレッタは小出しで少しずつ兵を出し、その度に惨敗した。</p>
<p>遊牧民が王都まで目前に迫る戦況の中、ファレッタは一人城下町でカフェを楽しんでいた。<br />
そこで、単騎王都の偵察に来ていたクレシ･クセン本人と遭遇。何か会話を交わしたと言われている<sup>*2</sup>。</p>
<p>決戦はその三日後に行われ、王国軍と遊牧民は全軍を持って衝突したが、<br />
兵力差はほとんどなかったにも関わらず、わずか数時間の衝突で王国軍が遊牧民を押し始めた。<br />
その日の夕暮れには王国側が勝利の勝ち鬨を上げた<sup>*3</sup>。</p>
<p>しかし、ファレッタは敗残の遊牧民への虐殺を堅く禁じるよう徹底させた<sup>*4</sup>。</p>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="240" height="20" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="data" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_11s.mp3" /><param name="wmode" value="transparent" /><param name="src" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_11s.mp3" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="20" src="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_11s.mp3" wmode="transparent" data="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3"></embed></object>&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;<a href="http://joedown.net/maestro/itunes"><img src="http://joedown.net/blog/img/listen.png" alt="iTunes" width="80" height="15" /></a></p>
<p><span id="more-158"></span></p>
<h2>注釈</h2>
<ol>
<li>クレシ･クセンは俗称。「草原の偉大なる戦士」という意味の東方大陸語である。野心的で大陸全土をその手に治めようとしており、争いの絶えなかった大陸極東の先にある島国と「不戦の盟約」を結ぶと、一気に西方へと侵略を開始した。草原の遊牧民は文明的に劣っていたため、ハイフェルドの文化に憧れていたとされている。</li>
<li>クレシ･クセンはこの当時まだ31歳であった。自らの足で戦地を事前に見る癖があった。このため、変装の達人だったと言われている。王都の視察に行っていた事実は遊牧民族側の記録に残されており、このときの王の言葉として「城下の街で敵軍の将に偶然会った。茶を飲み、話をした。歴史上、戦の前に敵の大将と物語るなどした者は自分と相手くらいだろう」と豪快に語った。これがファレッタ本人かどうかは、正確には不明である。後世の創作家や歴史家を刺激するに余りある資料と言えるが、それを裏付けるような行動をクレシ･クセンはこの後起こす（後述する）ため、今ではほとんどの歴史家がファレッタ本人だと認めている。</li>
<li>兵を小出しに当て、わざと敵に勝利させていたのは明らかにファレッタの策である。断続的に戦闘を行わせることで、敵軍の緊張感を持続させ、神経をすり減らす効果があった。また、勝たせ続けることで、わざと王国軍を侮らせた。この間、ファレッタは後方との補給戦を絶つ工作も行っている。疲れさせ、侮らせ、孤立させて心身ともに疲労のピークにあり、慢心していた遊牧民の騎馬隊は、王国軍本隊の前になすすべなく壊走した。作戦としては見事なものであるが、遊牧民の軍が王都に向かう途中に落した市街の被害は甚大で、ハイドフェルド側にも多くの傷跡が残された。このことを指摘する歴史家は少なくないが、ファレッタは事前に街の有力者に対して、敵の侵攻があった場合にはすぐに逃げるか降伏するように通達を出していたため、一般市民の被害は最小限に抑えられている。</li>
<li>事前にクレシ･クセンと会っていたことと無関係かどうかは、やはり定かではないが、この恩を遊牧民は忘れなかった。</li>
</ol>
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		<title>Track12 試練の行軍</title>
		<link>http://joedown.net/maestro/archives/160</link>
		<comments>http://joedown.net/maestro/archives/160#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 25 Jan 2010 00:40:24 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[Stories]]></category>

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		<description><![CDATA[ファレッタの奇跡的な作戦で勝利こそ収めていたが、
幾度にも渡るクーデターや敵国との交戦で軍事費はかさみ、ハイドフェルド王国は疲弊していた。
秋も終わりを告げ冬の到来が近くなったある日、
ファレッタは国王に対してヒュルケンベルグ皇国への侵攻を突然進言*1する。
妖精の指揮官ギロの情報や、その他間諜らの活動によって、
ヒュルケンベルグがハイドフェルドに軍事的な野心を持って行動していたことがほぼ裏付けられていたからである。
国王を説得したファレッタは、早速遠征軍を組織。
ほぼ全軍を投入することになった。
王国軍は、無人の大平原では水不足や、常に氾濫している大河を渡らなくてはならないなど、
数々の試練*2を乗り越えてヒュルケンベルグ皇国領内へと向かった。
&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;

注釈

ハノン伯爵のクーデターを始めとして、ハミルトン連邦、クピッカの小人妖精、遊牧民らの軍事行動はすべてヒュルケンベルグ皇国が裏で糸を引いていたとファレッタは結論付けている。大陸の覇権を狙う皇帝ヒュルケンベルグは、国力でハイドフェルドに及ばぬため、周囲の国や内部分子を炊きつけて疲弊させ、国力が低下したところを狙っていた。
特に巨大河川を渡る行軍では、数十人が行方不明になった。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>ファレッタの奇跡的な作戦で勝利こそ収めていたが、<br />
幾度にも渡るクーデターや敵国との交戦で軍事費はかさみ、ハイドフェルド王国は疲弊していた。</p>
<p>秋も終わりを告げ冬の到来が近くなったある日、<br />
ファレッタは国王に対してヒュルケンベルグ皇国への侵攻を突然進言<sup>*1</sup>する。<br />
妖精の指揮官ギロの情報や、その他間諜らの活動によって、<br />
ヒュルケンベルグがハイドフェルドに軍事的な野心を持って行動していたことがほぼ裏付けられていたからである。</p>
<p>国王を説得したファレッタは、早速遠征軍を組織。<br />
ほぼ全軍を投入することになった。</p>
<p>王国軍は、無人の大平原では水不足や、常に氾濫している大河を渡らなくてはならないなど、<br />
数々の試練<sup>*2</sup>を乗り越えてヒュルケンベルグ皇国領内へと向かった。</p>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="240" height="20" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="data" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_12s.mp3" /><param name="wmode" value="transparent" /><param name="src" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_12s.mp3" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="20" src="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_12s.mp3" wmode="transparent" data="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3"></embed></object>&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;<a href="http://joedown.net/maestro/itunes"><img src="http://joedown.net/blog/img/listen.png" alt="iTunes" width="80" height="15" /></a></p>
<p><span id="more-160"></span></p>
<h2>注釈</h2>
<ol>
<li>ハノン伯爵のクーデターを始めとして、ハミルトン連邦、クピッカの小人妖精、遊牧民らの軍事行動はすべてヒュルケンベルグ皇国が裏で糸を引いていたとファレッタは結論付けている。大陸の覇権を狙う皇帝ヒュルケンベルグは、国力でハイドフェルドに及ばぬため、周囲の国や内部分子を炊きつけて疲弊させ、国力が低下したところを狙っていた。</li>
<li>特に巨大河川を渡る行軍では、数十人が行方不明になった。</li>
</ol>
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		<item>
		<title>Track13 朝もやの中で見た貴方の影</title>
		<link>http://joedown.net/maestro/archives/163</link>
		<comments>http://joedown.net/maestro/archives/163#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 25 Jan 2010 00:30:02 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[Stories]]></category>

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		<description><![CDATA[皇国領内にたどり着いた王国軍は、いくつかの砂漠のオアシスを占拠。束の間の休息を手に入れた。
ファレッタは早朝、オアシスで久しぶりの水浴みを楽しんでいた。
傍らに彼女がこれまで信頼していた密偵のライムンド・ゼル*1の姿が目撃されている。
ゼルはファレッタの指示で幾度も皇国内でスパイ活動を行っており、その情報とゼル本人を深く信頼していた。
彼らが恋仲にあるのではないかと、ゼルの存在を知る極一部の王国軍人に噂されていた*2。
&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;

注釈

ライムンド･ゼルは密偵であるため、当然名前の知られた人物では全くなかった。生い立ちや生誕地は全くの不明。生年にも諸説ある。ファレッタは何人かの直属の密偵を国王から借り受けており、自由に使うことができた。ゼル以外の密偵はすべて通称のみが記録に残されており、本名は不明。
ファレッタによって想い人を暴かれた因縁があるルイーゼ・アドルファの自筆の日記で確認できる。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>皇国領内にたどり着いた王国軍は、いくつかの砂漠のオアシスを占拠。束の間の休息を手に入れた。</p>
<p>ファレッタは早朝、オアシスで久しぶりの水浴みを楽しんでいた。<br />
傍らに彼女がこれまで信頼していた密偵のライムンド・ゼル<sup>*1</sup>の姿が目撃されている。<br />
ゼルはファレッタの指示で幾度も皇国内でスパイ活動を行っており、その情報とゼル本人を深く信頼していた。</p>
<p>彼らが恋仲にあるのではないかと、ゼルの存在を知る極一部の王国軍人に噂されていた<sup>*2</sup>。</p>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="240" height="20" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="data" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_13s.mp3" /><param name="wmode" value="transparent" /><param name="src" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_13s.mp3" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="20" src="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_13s.mp3" wmode="transparent" data="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3"></embed></object>&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;<a href="http://joedown.net/maestro/itunes"><img src="http://joedown.net/blog/img/listen.png" alt="iTunes" width="80" height="15" /></a></p>
<p><span id="more-163"></span></p>
<h2>注釈</h2>
<ol>
<li>ライムンド･ゼルは密偵であるため、当然名前の知られた人物では全くなかった。生い立ちや生誕地は全くの不明。生年にも諸説ある。ファレッタは何人かの直属の密偵を国王から借り受けており、自由に使うことができた。ゼル以外の密偵はすべて通称のみが記録に残されており、本名は不明。</li>
<li>ファレッタによって想い人を暴かれた因縁があるルイーゼ・アドルファの自筆の日記で確認できる。</li>
</ol>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>Track14 討て、振り返らずに</title>
		<link>http://joedown.net/maestro/archives/167</link>
		<comments>http://joedown.net/maestro/archives/167#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 25 Jan 2010 00:20:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[Stories]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://joedown.net/maestro/?p=167</guid>
		<description><![CDATA[皇国内では皇帝ヒュルケンベルグによって組織化された砂漠の騎馬部隊が、王国軍への反撃を開始した。
地の利がない敵地での戦いということもあり、王国軍は大きく損害を負いながらも
オアシスとの補給戦を死守しつつ、徐々に皇国領内深くに侵入*1する。
総力では上回る王国軍だが、死をも恐れぬ砂漠の民の猛攻の前に苦戦を強いられた。
しかし、すでに兵士たちには軍神として崇められるまでに至っていたファレッタの指揮の下、
王国軍はついに皇帝ヒュルケンベルグの待つ帝都スーティル*2にたどり着いた。
ところが、街は無人だった。王国軍の大半が街の中に入ったとき、門が閉じられた。
ファレッタは街自体が壮大な罠だったことを知ったが、時すでに遅く、
町中に仕掛けられた火の手が燃え上がり、袋の鼠となった王国軍を包み込む。
&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;

注釈

詳しい説明は省くが、ヒュルケンベルグとファレッタの戦いはチェスさながらの頭脳戦で、一般の兵士は自分の行動の意味をよく理解していなかった。目の前に敵がいても、あえて下がり、全く敵がいないはずの土地に全速で進軍することもあったという。それでも、指示通りに動いて戦っていたのは司令官を信頼し、勝利を託していたからに他ならない。
帝都スーティルはヒュルケンベルグが皇帝に就く前は、鉄鉱石の採掘が細々と行われていた「地下都市」だったが、その情報はハイドフェルドに伝わっていなかった。（理由は後述）

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>皇国内では皇帝ヒュルケンベルグによって組織化された砂漠の騎馬部隊が、王国軍への反撃を開始した。</p>
<p>地の利がない敵地での戦いということもあり、王国軍は大きく損害を負いながらも<br />
オアシスとの補給戦を死守しつつ、徐々に皇国領内深くに侵入<sup>*1</sup>する。</p>
<p>総力では上回る王国軍だが、死をも恐れぬ砂漠の民の猛攻の前に苦戦を強いられた。<br />
しかし、すでに兵士たちには軍神として崇められるまでに至っていたファレッタの指揮の下、<br />
王国軍はついに皇帝ヒュルケンベルグの待つ帝都スーティル<sup>*2</sup>にたどり着いた。</p>
<p>ところが、街は無人だった。王国軍の大半が街の中に入ったとき、門が閉じられた。</p>
<p>ファレッタは街自体が壮大な罠だったことを知ったが、時すでに遅く、<br />
町中に仕掛けられた火の手が燃え上がり、袋の鼠となった王国軍を包み込む。</p>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="240" height="20" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="data" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_14s.mp3" /><param name="wmode" value="transparent" /><param name="src" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_14s.mp3" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="20" src="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_14s.mp3" wmode="transparent" data="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3"></embed></object>&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;<a href="http://joedown.net/maestro/itunes"><img src="http://joedown.net/blog/img/listen.png" alt="iTunes" width="80" height="15" /></a></p>
<p><span id="more-167"></span></p>
<h2>注釈</h2>
<ol>
<li>詳しい説明は省くが、ヒュルケンベルグとファレッタの戦いはチェスさながらの頭脳戦で、一般の兵士は自分の行動の意味をよく理解していなかった。目の前に敵がいても、あえて下がり、全く敵がいないはずの土地に全速で進軍することもあったという。それでも、指示通りに動いて戦っていたのは司令官を信頼し、勝利を託していたからに他ならない。</li>
<li>帝都スーティルはヒュルケンベルグが皇帝に就く前は、鉄鉱石の採掘が細々と行われていた「地下都市」だったが、その情報はハイドフェルドに伝わっていなかった。（理由は後述）</li>
</ol>
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		</item>
		<item>
		<title>Track15 絶望の檻の中で</title>
		<link>http://joedown.net/maestro/archives/170</link>
		<comments>http://joedown.net/maestro/archives/170#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 25 Jan 2010 00:10:31 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[Stories]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://joedown.net/maestro/?p=170</guid>
		<description><![CDATA[帝都スーティルの本体は地下*1にあった。
地上に出ていた『街』はすべて張子であり、すべてはファレッタと王国軍を燃やし尽くすための罠であった
帝都が地下都市であることは、ハイドフェルドにあって常にヒュルケンベルグ皇国を密偵していた
ライムンド・ゼルによって隠されていた*2。
ゼルは二重スパイであった。
本当の彼の主人は、ヒュルケンベルグその人に他ならない。
ファレッタは信頼を寄せていた人物に裏切られた事を知る。
王国軍は燃え盛る帝都から脱出を試みるが、火の手は想像以上の勢いで兵士たちに襲い掛かった。
冬の乾燥した空気と砂漠の強い風が被害を広げたと見られる。
多くの兵士は脱出すらできず、炎の中に消えていった。
彼女を守るべき側近と逸れてしまったファレッタは、偶然発見した井戸の中に潜ってこの場をやり過す。
暗がりの中で、軍師就任後最悪の屈辱を味わった。
&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;

注釈

採掘場があったため、坑道が無数に延びており、それを利用して街にした。地表に出ている建物は無人で、最初から「だまし討ち」のためだけに作ったような街と言われている。奇才ヒュルケンベルグの面目躍如だ。
ライムンド・ゼルと皇帝ヒュルケンベルグの関係はよくわかっていない。ただ、ヒュルケンベルグのだまし討ちは、ゼルがファレッタに誤った情報を流していなければ成立しなかった。皇帝はハイドフェルド王国軍の到来を予見していたことになる。また、この作戦の肝は嘘情報を流すゼルであり、それだけ重責が与えられていたため、彼らは生半可な結びつきではなかったのではないかと推測されている。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>帝都スーティルの本体は地下<sup>*1</sup>にあった。<br />
地上に出ていた『街』はすべて張子であり、すべてはファレッタと王国軍を燃やし尽くすための罠であった<br />
帝都が地下都市であることは、ハイドフェルドにあって常にヒュルケンベルグ皇国を密偵していた<br />
ライムンド・ゼルによって隠されていた<sup>*2</sup>。</p>
<p>ゼルは二重スパイであった。</p>
<p>本当の彼の主人は、ヒュルケンベルグその人に他ならない。<br />
ファレッタは信頼を寄せていた人物に裏切られた事を知る。</p>
<p>王国軍は燃え盛る帝都から脱出を試みるが、火の手は想像以上の勢いで兵士たちに襲い掛かった。<br />
冬の乾燥した空気と砂漠の強い風が被害を広げたと見られる。<br />
多くの兵士は脱出すらできず、炎の中に消えていった。<br />
彼女を守るべき側近と逸れてしまったファレッタは、偶然発見した井戸の中に潜ってこの場をやり過す。</p>
<p>暗がりの中で、軍師就任後最悪の屈辱を味わった。</p>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="240" height="20" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="data" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_15s.mp3" /><param name="wmode" value="transparent" /><param name="src" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_15s.mp3" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="20" src="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_15s.mp3" wmode="transparent" data="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3"></embed></object>&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;<a href="http://joedown.net/maestro/itunes"><img src="http://joedown.net/blog/img/listen.png" alt="iTunes" width="80" height="15" /></a></p>
<p><span id="more-170"></span></p>
<h2>注釈</h2>
<ol>
<li>採掘場があったため、坑道が無数に延びており、それを利用して街にした。地表に出ている建物は無人で、最初から「だまし討ち」のためだけに作ったような街と言われている。奇才ヒュルケンベルグの面目躍如だ。</li>
<li>ライムンド・ゼルと皇帝ヒュルケンベルグの関係はよくわかっていない。ただ、ヒュルケンベルグのだまし討ちは、ゼルがファレッタに誤った情報を流していなければ成立しなかった。皇帝はハイドフェルド王国軍の到来を予見していたことになる。また、この作戦の肝は嘘情報を流すゼルであり、それだけ重責が与えられていたため、彼らは生半可な結びつきではなかったのではないかと推測されている。</li>
</ol>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>Track16 見よ、勝利は目前だ</title>
		<link>http://joedown.net/maestro/archives/173</link>
		<comments>http://joedown.net/maestro/archives/173#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 25 Jan 2010 00:00:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[Stories]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://joedown.net/maestro/?p=173</guid>
		<description><![CDATA[策略の炎が張子の帝都を燃やし尽くす頃、
数マイル離れた小さな村に潜伏していた皇国軍の本体が動き出した。
王国軍の残党の血を、残らず砂漠に吸わせるためである。
史上最大の奇策が成功し、戦況は大きくヒュルケンベルグ皇国に傾いたかに思えたが、
ファレッタは最後にもう一つの奥の手を残していた。
北東より、王国軍への援軍が到着したのだ。
クレシ･クセンの率いる遊牧民族の騎馬隊だった*1。
この援軍は、ファレッタが事前にクレシ・クセンに要請していたものだったが、
数人の騎士隊長以外は誰も知らなかった。
裏切りのライムンド・ゼルには教えていなかった為、
皇帝ヒュルケンベルグにとっても全く意表を付かれた形になった。
遊牧民の軍勢は外側から帝都の門を開け、王国軍を助け出した。
皇国軍とも交戦状態になったが、全く想定外の事態に皇帝ヒュルケンベルグは
まともな指揮ができなかったと伝えられている。
王国軍兵士と遊牧民族の連合軍は、怒りを持って皇国軍本体と戦い、
死闘の末に連合軍が勝利を収めた*2。
&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;

注釈

クレシ・クセンはファレッタと王国軍が侵略されたにも関わらず、遊牧民の兵を戦闘終結後に一人も殺害しなかったことに大変な恩義を感じていた。加えて、このヒュルケンベルグ皇国攻めの援軍を引き受けた場合にはヒュルケンベルグ皇国領土の共同統治を提案されていた。この二つの要因で、クレシ・クセンは援軍を決意している。これはファレッタの発案で、国王にすら相談した形跡はなかった。
この戦闘は、ヒュルケンベルグが動揺して指揮ができなかった為、テンシュタットという皇帝の側近が指揮をしていた。このとき、ライムンド・ゼルもテンシュタットを補佐している。王国軍側もファレッタが井戸の中で隠れていたまま不在の状況だったため、代わりにルイーゼ・アドルファが全体の指示を出した。そのためか、単調に正面からぶつかるだけの戦いになり、数で上回った連合軍が有利だった。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>策略の炎が張子の帝都を燃やし尽くす頃、<br />
数マイル離れた小さな村に潜伏していた皇国軍の本体が動き出した。<br />
王国軍の残党の血を、残らず砂漠に吸わせるためである。</p>
<p>史上最大の奇策が成功し、戦況は大きくヒュルケンベルグ皇国に傾いたかに思えたが、<br />
ファレッタは最後にもう一つの奥の手を残していた。<br />
北東より、王国軍への援軍が到着したのだ。<br />
クレシ･クセンの率いる遊牧民族の騎馬隊だった<sup>*1</sup>。</p>
<p>この援軍は、ファレッタが事前にクレシ・クセンに要請していたものだったが、<br />
数人の騎士隊長以外は誰も知らなかった。<br />
裏切りのライムンド・ゼルには教えていなかった為、<br />
皇帝ヒュルケンベルグにとっても全く意表を付かれた形になった。</p>
<p>遊牧民の軍勢は外側から帝都の門を開け、王国軍を助け出した。<br />
皇国軍とも交戦状態になったが、全く想定外の事態に皇帝ヒュルケンベルグは<br />
まともな指揮ができなかったと伝えられている。</p>
<p>王国軍兵士と遊牧民族の連合軍は、怒りを持って皇国軍本体と戦い、<br />
死闘の末に連合軍が勝利を収めた<sup>*2</sup>。</p>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="240" height="20" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="data" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_16s.mp3" /><param name="wmode" value="transparent" /><param name="src" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_16s.mp3" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="20" src="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_16s.mp3" wmode="transparent" data="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3"></embed></object>&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;<a href="http://joedown.net/maestro/itunes"><img src="http://joedown.net/blog/img/listen.png" alt="iTunes" width="80" height="15" /></a></p>
<p><span id="more-173"></span></p>
<h2>注釈</h2>
<ol>
<li>クレシ・クセンはファレッタと王国軍が侵略されたにも関わらず、遊牧民の兵を戦闘終結後に一人も殺害しなかったことに大変な恩義を感じていた。加えて、このヒュルケンベルグ皇国攻めの援軍を引き受けた場合にはヒュルケンベルグ皇国領土の共同統治を提案されていた。この二つの要因で、クレシ・クセンは援軍を決意している。これはファレッタの発案で、国王にすら相談した形跡はなかった。</li>
<li>この戦闘は、ヒュルケンベルグが動揺して指揮ができなかった為、テンシュタットという皇帝の側近が指揮をしていた。このとき、ライムンド・ゼルもテンシュタットを補佐している。王国軍側もファレッタが井戸の中で隠れていたまま不在の状況だったため、代わりにルイーゼ・アドルファが全体の指示を出した。そのためか、単調に正面からぶつかるだけの戦いになり、数で上回った連合軍が有利だった。</li>
</ol>
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		</item>
		<item>
		<title>Track17 ただ、愛と哀しみ</title>
		<link>http://joedown.net/maestro/archives/176</link>
		<comments>http://joedown.net/maestro/archives/176#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 24 Jan 2010 23:50:05 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[Stories]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://joedown.net/maestro/?p=176</guid>
		<description><![CDATA[まだ連合軍と皇国軍が激しく争っている頃、ファレッタは井戸から先に延びている地下の坑道を発見していた。
坑道内は街に繋がっており、ファレッタは地下都市の住民に捕らえられる。
まさか二十歳に満たない少女が敵国の軍師であるとは思いもしなかった住民らは、
褒章欲しさに地下都市の詰め所にファレッタを突き出す。
詰め所の官憲は、やはり手柄欲しさに皇国府*1に彼女を連れて行った。
皇国軍が敗れ去り、ヒュルケンベルグが打ちひしがれて皇国府に戻った。
逃げたヒュルケンベルグは王国軍に追尾*2されており、
地下の皇国府の存在がすぐに王国軍に知られることになる。
このとき、ファレッタ不在の後を受けて王国軍を動かしていたルイーゼ・アドルファは、
すぐさま地下都市への攻撃を命じた。
皇国府には多くの王国兵が押し寄せ、皇国要人を次々と捕らえていった。
尚も逃げるヒュルケンベルグは、最深部の牢獄に到着した。
そこで、投獄されていたファレッタと遭遇する。
互いに互いを一目で確認した。
ヒュルケンベルグは、かつてバイエルの元で共に学んだ優しき兄弟子*3だったからである。
彼はバイエルの修行を終えた後、ヒュルケンベルグと名を変えて大陸南方の非文明地に、
自らを頂点とする一代皇国を作り上げたことを語った。
そして夢に描いていた大陸統一へ乗り出したのだった。
ファレッタは優しかった兄弟子の夢を知らずに潰していたことを知る*4。
ヒュルケンベルグはファレッタを牢から出し、自らについてくるよう促した。
&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;

注釈

地下都市スーティルの一番奥に建設された皇国府も、当然地下にあった。隠し通路が複数存在し、直接地上に出ることができた。
追尾していたのは、ヴェネッサ・メイ騎士隊である。
20歳まで、バイエルの元で学んでいた頃のヒュルケンベルグは別の名を持っていたが、その名は諸説あり定かではない。そのため、ここで書き記すことは控える。その頃、ファレッタは7歳である。「幼いファレッタのほうが賢く、将来自分以上の戦術家になることを見抜いてバイエルの元を去った」との伝説があるが、これは後世の推測の域を出ないだろう。
現存するルイーゼの日記によれば、「自分には兄弟子がいて、彼を本当に慕っていた」と彼女に話をしている。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>まだ連合軍と皇国軍が激しく争っている頃、ファレッタは井戸から先に延びている地下の坑道を発見していた。</p>
<p>坑道内は街に繋がっており、ファレッタは地下都市の住民に捕らえられる。<br />
まさか二十歳に満たない少女が敵国の軍師であるとは思いもしなかった住民らは、<br />
褒章欲しさに地下都市の詰め所にファレッタを突き出す。<br />
詰め所の官憲は、やはり手柄欲しさに皇国府<sup>*1</sup>に彼女を連れて行った。</p>
<p>皇国軍が敗れ去り、ヒュルケンベルグが打ちひしがれて皇国府に戻った。<br />
逃げたヒュルケンベルグは王国軍に追尾<sup>*2</sup>されており、<br />
地下の皇国府の存在がすぐに王国軍に知られることになる。<br />
このとき、ファレッタ不在の後を受けて王国軍を動かしていたルイーゼ・アドルファは、<br />
すぐさま地下都市への攻撃を命じた。</p>
<p>皇国府には多くの王国兵が押し寄せ、皇国要人を次々と捕らえていった。<br />
尚も逃げるヒュルケンベルグは、最深部の牢獄に到着した。<br />
そこで、投獄されていたファレッタと遭遇する。</p>
<p>互いに互いを一目で確認した。<br />
ヒュルケンベルグは、かつてバイエルの元で共に学んだ優しき兄弟子<sup>*3</sup>だったからである。<br />
彼はバイエルの修行を終えた後、ヒュルケンベルグと名を変えて大陸南方の非文明地に、<br />
自らを頂点とする一代皇国を作り上げたことを語った。<br />
そして夢に描いていた大陸統一へ乗り出したのだった。<br />
ファレッタは優しかった兄弟子の夢を知らずに潰していたことを知る<sup>*4</sup>。</p>
<p>ヒュルケンベルグはファレッタを牢から出し、自らについてくるよう促した。</p>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="240" height="20" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="data" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_17s.mp3" /><param name="wmode" value="transparent" /><param name="src" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_17s.mp3" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="20" src="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_17s.mp3" wmode="transparent" data="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3"></embed></object>&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;<a href="http://joedown.net/maestro/itunes"><img src="http://joedown.net/blog/img/listen.png" alt="iTunes" width="80" height="15" /></a></p>
<p><span id="more-176"></span></p>
<h2>注釈</h2>
<ol>
<li>地下都市スーティルの一番奥に建設された皇国府も、当然地下にあった。隠し通路が複数存在し、直接地上に出ることができた。</li>
<li>追尾していたのは、ヴェネッサ・メイ騎士隊である。</li>
<li>20歳まで、バイエルの元で学んでいた頃のヒュルケンベルグは別の名を持っていたが、その名は諸説あり定かではない。そのため、ここで書き記すことは控える。その頃、ファレッタは7歳である。「幼いファレッタのほうが賢く、将来自分以上の戦術家になることを見抜いてバイエルの元を去った」との伝説があるが、これは後世の推測の域を出ないだろう。</li>
<li>現存するルイーゼの日記によれば、「自分には兄弟子がいて、彼を本当に慕っていた」と彼女に話をしている。</li>
</ol>
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		</item>
		<item>
		<title>Track18 恐怖と戦え、世界を救う為に</title>
		<link>http://joedown.net/maestro/archives/178</link>
		<comments>http://joedown.net/maestro/archives/178#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 24 Jan 2010 23:40:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[Stories]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://joedown.net/maestro/?p=178</guid>
		<description><![CDATA[皇帝ヒュルケンベルグは、最後にして最悪の抵抗に出た。
彼と共に皇国を支えた呪術師モーシェ*1は、死者再生の秘奥義*2を使った。
あらゆる墓に眠っていた亡骸、そして王国軍、砂漠の民問わず、
砂漠に棄てられた戦死者たちが再生し、皇帝ヒュルケンベルグに従う不死の兵士となって蘇った。
ヒュルケンベルグは死者の軍団を操り、
地下都市に進入していた王国軍と遊牧民に対して苛烈な反撃を開始する。
ヒュルケンベルグの隙を見て逃げ出したファレッタは、混乱に陥る王国軍に命からがら、舞い戻った。
再び王国軍の指揮権をルイーゼから預かると、ファレッタは、
迷路のように複雑な地下都市内から、全住民を地上に逃し始めた。
一部のスーティルの民からの協力*3もあり、
ほとんどすべての住民を地上に出すことに成功している。
住民を避難させた後、地上への通路を土砂で埋める作業を急ピッチで開始。
ほぼ徹夜状態で戦いながら、ほとんどの出入り口を埋めてしまう。
この動きに気がつかなかったヒュルケンベルグではなかったが、
死者の兵士は難しい命令が実行できず*4、とりあえず王国軍を叩くことくらいしか能がなかった。
すでに、「命ある」部下はほとんど残っていなかったのだ。
策士としてすぐれたヒュルケンベルグだったが、言葉の通じぬ亡者の群れには苦戦した。
最後に残された入り口を塞ぐ際、ファレッタはすでに作戦を終えていた。
兵士たちに、地下迷宮中に油をまくように伝えていたのだ。
火を放ち、亡者の群れをすべて燃やし尽くす策*5だった。
敬愛した兄弟子、ヒュルケンベルグと共に。
&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;

注釈

砂漠の民の中には死者と語らうことができる一派がおり、その流れを汲む呪術師が当時存在していた。モーシェはヒュルケンベルグの要請により、皇国建設を一から指導した同志だった。短期間での建国には、こうした非文明的な恐怖感を民に与えることも重要だったと考えられている。
この死者再生の秘奥義は、一部現存しているが、モーシェのように非常に広範囲にわたり、かつ数万人単位で復活させた例は、有史以来最初にして最後である。
恐怖によって従わされていたスーティルの住民は、ほとんど皇国への忠誠心を持っていなかった。そのため、王国軍は解放軍として迎えた住民が多数いたといわれている。
「進め」「戻れ」「曲がれ」「殺せ」の４つ程度しか命令は実行できなかったとされる。多少の損傷があっても疲れを訴えずに戦ったため、連合軍の被害も大きかった。軍事的な能力は、「人間一人に亡者四人」とされるほど、一体一体自体の動きは緩慢だった。
三日三晩、地下都市は燃え続けた。亡者の軍団は骨の髄まで燃やされており、炭になっていた。わずかに残っていた皇国側の人物もすべて燃え尽きたといわれるが、当然確認はできなかった。このような苛烈な殲滅戦を指示したファレッタに対し、一部では反発があったとされる。また、ヒュルケンベルグ皇国は王宮と首都をまるごと焼かれてしまったため、統治時代の資料のほとんどが焼失している。
大陸南部は統治機関を失い、後を受けてハイドフェルドと遊牧民が政治の実態を握る新しい国「南大陸国」を作った。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>皇帝ヒュルケンベルグは、最後にして最悪の抵抗に出た。<br />
彼と共に皇国を支えた呪術師モーシェ<sup>*1</sup>は、死者再生の秘奥義<sup>*2</sup>を使った。<br />
あらゆる墓に眠っていた亡骸、そして王国軍、砂漠の民問わず、<br />
砂漠に棄てられた戦死者たちが再生し、皇帝ヒュルケンベルグに従う不死の兵士となって蘇った。</p>
<p>ヒュルケンベルグは死者の軍団を操り、<br />
地下都市に進入していた王国軍と遊牧民に対して苛烈な反撃を開始する。<br />
ヒュルケンベルグの隙を見て逃げ出したファレッタは、混乱に陥る王国軍に命からがら、舞い戻った。</p>
<p>再び王国軍の指揮権をルイーゼから預かると、ファレッタは、<br />
迷路のように複雑な地下都市内から、全住民を地上に逃し始めた。<br />
一部のスーティルの民からの協力<sup>*3</sup>もあり、<br />
ほとんどすべての住民を地上に出すことに成功している。</p>
<p>住民を避難させた後、地上への通路を土砂で埋める作業を急ピッチで開始。<br />
ほぼ徹夜状態で戦いながら、ほとんどの出入り口を埋めてしまう。<br />
この動きに気がつかなかったヒュルケンベルグではなかったが、<br />
死者の兵士は難しい命令が実行できず<sup>*4</sup>、とりあえず王国軍を叩くことくらいしか能がなかった。<br />
すでに、「命ある」部下はほとんど残っていなかったのだ。</p>
<p>策士としてすぐれたヒュルケンベルグだったが、言葉の通じぬ亡者の群れには苦戦した。</p>
<p>最後に残された入り口を塞ぐ際、ファレッタはすでに作戦を終えていた。<br />
兵士たちに、地下迷宮中に油をまくように伝えていたのだ。<br />
火を放ち、亡者の群れをすべて燃やし尽くす策<sup>*5</sup>だった。</p>
<p>敬愛した兄弟子、ヒュルケンベルグと共に。</p>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="240" height="20" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="data" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_18s.mp3" /><param name="wmode" value="transparent" /><param name="src" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_18s.mp3" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="20" src="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_18s.mp3" wmode="transparent" data="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3"></embed></object>&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;<a href="http://joedown.net/maestro/itunes"><img src="http://joedown.net/blog/img/listen.png" alt="iTunes" width="80" height="15" /></a></p>
<p><span id="more-178"></span></p>
<h2>注釈</h2>
<ol>
<li>砂漠の民の中には死者と語らうことができる一派がおり、その流れを汲む呪術師が当時存在していた。モーシェはヒュルケンベルグの要請により、皇国建設を一から指導した同志だった。短期間での建国には、こうした非文明的な恐怖感を民に与えることも重要だったと考えられている。</li>
<li>この死者再生の秘奥義は、一部現存しているが、モーシェのように非常に広範囲にわたり、かつ数万人単位で復活させた例は、有史以来最初にして最後である。</li>
<li>恐怖によって従わされていたスーティルの住民は、ほとんど皇国への忠誠心を持っていなかった。そのため、王国軍は解放軍として迎えた住民が多数いたといわれている。</li>
<li>「進め」「戻れ」「曲がれ」「殺せ」の４つ程度しか命令は実行できなかったとされる。多少の損傷があっても疲れを訴えずに戦ったため、連合軍の被害も大きかった。軍事的な能力は、「人間一人に亡者四人」とされるほど、一体一体自体の動きは緩慢だった。</li>
<li>三日三晩、地下都市は燃え続けた。亡者の軍団は骨の髄まで燃やされており、炭になっていた。わずかに残っていた皇国側の人物もすべて燃え尽きたといわれるが、当然確認はできなかった。このような苛烈な殲滅戦を指示したファレッタに対し、一部では反発があったとされる。また、ヒュルケンベルグ皇国は王宮と首都をまるごと焼かれてしまったため、統治時代の資料のほとんどが焼失している。<br />
大陸南部は統治機関を失い、後を受けてハイドフェルドと遊牧民が政治の実態を握る新しい国「南大陸国」を作った。</li>
</ol>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>Track19 大団円</title>
		<link>http://joedown.net/maestro/archives/184</link>
		<comments>http://joedown.net/maestro/archives/184#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 24 Jan 2010 23:30:08 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[Stories]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://joedown.net/maestro/?p=184</guid>
		<description><![CDATA[王国軍と遊牧民は多くの被害を出したものの、
結果的にはヒュルケンベルグ皇国そのものを地図上から消し去るという戦果をもって戦いを終えた。
軍が王都に戻る途上、最大の戦功者ファレッタについて、
敵国指導者の妹弟子であったことが発覚したため、
すべての褒章、勲章の類を与えないとの決定*1が王国内では下されていた。
また、ハイドフェルト王国からの追放も水面下で決まり、その通達が行われた。
しかしながら、ファレッタはこれを「大方の予想通り*2」と受け止め、
ハイドフェルド南端の町バウムガルトナー付近に立ち寄った際、
ハイドフェルド王国に入ることなく自主的に軍を離れている*3。
この際、後処理の指示をルイーゼ・アドルファに行った*4。
ルイーゼ率いる王国軍はおおよそ二ヶ月にも渡る大遠征を成功させ、王都に凱旋した。
最大の戦功者が不在だったが、凱旋式典には十万人の民が集まったと伝えられている*5。
以上が、大陸中を巻き込んだ戦乱の詳細*6である。
&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;&#8195;

注釈

戦争の勝利よる軍部の発言力アップを懸念した文官らが提案。国王クレンペラー12世はこの決定に反対しなかったとされている。
この言葉は、騎士隊長の一人で鳥人族のメニューインが確認している。彼の記述によると、「戦争が終わった後、目立ってしまった軍人の使い道は難しい。厚く遇しても、閑職に追い込んでも批判が出る。いないのは、一番都合がいい。採りうる策の一つだろう」と、ファレッタ自身が分析していたとのことである。
この後、もう一度彼女が歴史の表舞台に姿を現すのは、23歳となった5年後になる。
この頃、すでにルイーゼとファレッタは親交深かった。ルイーゼは王国の決定を覆すと約束しているが、ひっくり返ることはなかった。
当時のハイドフェルド王都の人口は約六十万人だったとの記録がある。王国軍のパレードの先頭はルイーゼ・アドルファが務めた。
ハイドフェルド王国が周辺総ての国と刃を交え、最終的には黒幕であるヒュルケンベルグ皇国を滅ぼした。この勝利における軍師ファレッタの知恵の冴えは、現在でも語り継がれている通りであるが、歴史的資料にない誇張や捏造も含まれており、人物像が一人歩きしている傾向は否めない。今回の解説では、努めて事実を記すことを第一義としたが、それでもその成果は非常に大きい。ルイーゼ･アドルファやヒュルケンベルグなど、当時の有力者についても同様の一人歩きは見られ、特にヒュルケンベルグについては謎が多いことから創作作品に登場することが多い。
また、ファレッタとヒュルケンベルグの師である天才軍師バイエルについては、「ヒュルケンベルグを南方に送り込んだのはバイエル本人であり、彼と共に大陸を手中にしようとしていた黒幕である」という大胆な仮説を唱えた歴史小説家が有名になったが、最近ではこれを支持する学者も現われている。
この仮説は「新黒幕説」と呼ばれている。「新黒幕説」では、「ヒュルケンベルグに南方を治めさせ、自らはファレッタとともにハイドフェルドの実権を握るつもりだったが、その志半ばにして死亡してしまい、完結しなかった。もし、ファレッタがバイエルの目標を正しく理解していれば、大陸はバイエルの二人の弟子が治める統一国家になっていたであろう」とされている。これに対して、ジョアン・ファレッタ崇拝派の学者は「ファレッタが師匠バイエルの野望に気づかないなどありえない。あえて、その横暴なる野望を破壊したのだ。彼女こそ、大陸をバイエルとヒュルケンベルグの覇権から守った英雄である」と述べているが、歴史上の人物を必要以上に聖人君主化するのは避けるべきであるとの筆者の立場から、紹介するだけに留めておこう。

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			<content:encoded><![CDATA[<p>王国軍と遊牧民は多くの被害を出したものの、<br />
結果的にはヒュルケンベルグ皇国そのものを地図上から消し去るという戦果をもって戦いを終えた。</p>
<p>軍が王都に戻る途上、最大の戦功者ファレッタについて、<br />
敵国指導者の妹弟子であったことが発覚したため、<br />
すべての褒章、勲章の類を与えないとの決定<sup>*1</sup>が王国内では下されていた。<br />
また、ハイドフェルト王国からの追放も水面下で決まり、その通達が行われた。<br />
しかしながら、ファレッタはこれを「大方の予想通り<sup>*2</sup>」と受け止め、<br />
ハイドフェルド南端の町バウムガルトナー付近に立ち寄った際、<br />
ハイドフェルド王国に入ることなく自主的に軍を離れている<sup>*3</sup>。<br />
この際、後処理の指示をルイーゼ・アドルファに行った<sup>*4</sup>。</p>
<p>ルイーゼ率いる王国軍はおおよそ二ヶ月にも渡る大遠征を成功させ、王都に凱旋した。</p>
<p>最大の戦功者が不在だったが、凱旋式典には十万人の民が集まったと伝えられている<sup>*5</sup>。</p>
<p>以上が、大陸中を巻き込んだ戦乱の詳細<sup>*6</sup>である。</p>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="240" height="20" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="data" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_19s.mp3" /><param name="wmode" value="transparent" /><param name="src" value="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_19s.mp3" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="20" src="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_19s.mp3" wmode="transparent" data="http://joedown.net/blog/data/dewplayer-multi.swf?mp3=http://joedown.net/blog/sound/B0_02s.mp3"></embed></object>&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;&emsp;<a href="http://joedown.net/maestro/itunes"><img src="http://joedown.net/blog/img/listen.png" alt="iTunes" width="80" height="15" /></a></p>
<p><span id="more-184"></span></p>
<h2>注釈</h2>
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<li>戦争の勝利よる軍部の発言力アップを懸念した文官らが提案。国王クレンペラー12世はこの決定に反対しなかったとされている。</li>
<li>この言葉は、騎士隊長の一人で鳥人族のメニューインが確認している。彼の記述によると、「戦争が終わった後、目立ってしまった軍人の使い道は難しい。厚く遇しても、閑職に追い込んでも批判が出る。いないのは、一番都合がいい。採りうる策の一つだろう」と、ファレッタ自身が分析していたとのことである。</li>
<li>この後、もう一度彼女が歴史の表舞台に姿を現すのは、23歳となった5年後になる。</li>
<li>この頃、すでにルイーゼとファレッタは親交深かった。ルイーゼは王国の決定を覆すと約束しているが、ひっくり返ることはなかった。</li>
<li>当時のハイドフェルド王都の人口は約六十万人だったとの記録がある。王国軍のパレードの先頭はルイーゼ・アドルファが務めた。</li>
<li>ハイドフェルド王国が周辺総ての国と刃を交え、最終的には黒幕であるヒュルケンベルグ皇国を滅ぼした。この勝利における軍師ファレッタの知恵の冴えは、現在でも語り継がれている通りであるが、歴史的資料にない誇張や捏造も含まれており、人物像が一人歩きしている傾向は否めない。今回の解説では、努めて事実を記すことを第一義としたが、それでもその成果は非常に大きい。ルイーゼ･アドルファやヒュルケンベルグなど、当時の有力者についても同様の一人歩きは見られ、特にヒュルケンベルグについては謎が多いことから創作作品に登場することが多い。<br />
また、ファレッタとヒュルケンベルグの師である天才軍師バイエルについては、「ヒュルケンベルグを南方に送り込んだのはバイエル本人であり、彼と共に大陸を手中にしようとしていた黒幕である」という大胆な仮説を唱えた歴史小説家が有名になったが、最近ではこれを支持する学者も現われている。<br />
この仮説は「新黒幕説」と呼ばれている。「新黒幕説」では、「ヒュルケンベルグに南方を治めさせ、自らはファレッタとともにハイドフェルドの実権を握るつもりだったが、その志半ばにして死亡してしまい、完結しなかった。もし、ファレッタがバイエルの目標を正しく理解していれば、大陸はバイエルの二人の弟子が治める統一国家になっていたであろう」とされている。これに対して、ジョアン・ファレッタ崇拝派の学者は「ファレッタが師匠バイエルの野望に気づかないなどありえない。あえて、その横暴なる野望を破壊したのだ。彼女こそ、大陸をバイエルとヒュルケンベルグの覇権から守った英雄である」と述べているが、歴史上の人物を必要以上に聖人君主化するのは避けるべきであるとの筆者の立場から、紹介するだけに留めておこう。</li>
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